表現遊び「動物園へ行こう!」(うさぎ・ぞうなど)
表現遊びってどうやって展開したらいいのだろう…
3・4歳児頃の表現遊びでは、体を自分の思ったように動かし、動物や忍者になりきったり乗り物に乗ったりなど、分かりやすい共通のイメージの中で、教師や友達と一緒に表現することを楽しみます。
様々な進め方があると思いますが、動物になりきることができる表現遊びで、私が実際にやっていたものを紹介します。
「動物園へ行こう!」
知らない動物になるのは難しいため、みんなが知っている分かりやすい共通のイメージで表現しやすいものとして、動物(うさぎ、ぞう、ねこ、へび、らいおん、うま)などを取り上げていました。
いつも通り集まり、本や手遊びを行った後、幼児が静かに話を聞く体勢になったら始めます。
動物園に行くという設定で「お天気がいいから今日はみんなでお出かけしよう」と話し、「バスに乗って行くのはどう?」や「何で行こう?」と幼児に問いかけ幼児と一緒に決めて進めていきます。
曲「バスにのって」を流してみんなで運転しながら行くとお話ごっこのように楽しむことができます。
動物園に着いたら「あっちにお耳が長いうさぎさんがいるよ」「ぴょんぴょん」と教師もうさぎになりきって跳ねたり、手で耳を作ったり、うさぎのように手を動かしたりして自由な表現でなりきることを楽しみます。
「お鼻がながーい」「ぞうさんだ!」と動物が変わるきっかけを作っていきます。
どんな声掛けをすればよいか分からないという声を聞きます。
褒めるというより、認めたり共感したりする声掛けがよいと思います。
例えば、
「〇〇くんのジャンプがビヨーンと高いね」や「ドスンドスン地面が揺れる~」
など、見たまま感じたままを言葉にするイメージです。
幼児の「もっとやりたい」を引き出すことが大切です。
音があるとよりなりきることができます♪
自分なりになりきっている子もいれば、照れてやろうとしない子もいると思います。
まずは、先生や友達を見たり模倣したりしてから楽しむのもよいと思います。
このまま帰ってくる流れもよいですが、途中で「お腹すいたね」と「お弁当箱」の手遊びをしてお弁当を食べたり、「遊びすぎて暗くなっちゃったー」と動物園に泊まったり、飛行機で帰ろう、帰りにおやつを買って行こうなど幼児と話しながら様々なアレンジを楽しんでいました。
教師が表現を楽しむことで、幼児も一緒に楽しむことができると考えます。
今後も、様々な表現遊びや保育のピアノについてお話していきたいと思います。